• プリント基板実装メーカーの苦慮

    基板実装は、プリント基板(または「プリント配線板」)の制作と電気製品の組み立てとの間に位置する工程です。



    プリント基板は、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁体の両面に貼られた薄い銅箔に露光印刷とエッチングの技術で微細な回路が形成され、小さなスペースに大量の電気的情報を実現しています。

    しかしプリント基板の生産は、意外にも工業生産物としては不良品の発生が多く、歩留まり率が安定しないという弱点を抱えています。


    そのため決まった数量を揃えて納品するのに手間がかかることが往々にしてあります。

    またワークサイズから取れる枚数と、注文数が合わなければ余剰分は在庫になってしまい、経営資源を圧迫することになります。


    こうした事情を受けて、基板実装メーカーは難しい立場に立たされることになります。基板実装は、基板の持つ情報量の大きさからもはや手作業では行なえず、自動機での実装になりますが、この場合は当然少量ロットは前工程の比率が肥大します。

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    そのため決められた数量の基板が到着せず、不足分があとから納入される場合、混乱を来すことになります。



    電気製品の組み立てメーカーは例外なく急いでいますので、基板実装メーカーはすべての枚数が揃うまで待って作業することはせず、手元にあるだけの基板に実装を行なっていきます。

    そして後日納入された残りの基板に対しても同じ手間をかけて作業を進めることになります。
    つまり分納がなされればその分納回数倍の前工程のロスが発生するのです。

    このように基板実装メーカーはプリント基板メーカーと電気製品メーカーとのそれぞれの事情のギャップを調整するという非常に難しい立場に立たされています。